製缶板金加工.com

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板金部品の設計形状見直しによるコストダウンのポイント

Before

板金曲げ金型の基本長さは、825mm となっているため、曲げ加工時には、製品の長さを極力825mm 以下に設定することで曲げ金型段取りを少なくしてコストダウンを図っています。上図のように四方曲げの形状となっている製缶板金部品では、縦横の辺が400mm、800mmと、基本の825mm 以下ではありますが、400mm 面を先に曲げると800mm 面を曲げる時に基本の825mm 金型では先に曲げた400mm 面に干渉します。その為、通常は800mm-10mm = 790mm(400mm+200mm+100mm+50mm+30mm+10mm の6 本) の金型を組合せて、加工前段取りを行いますので、作業工数が増加しコストアップとなります。

コストダウン事例

After

機構上で問題が無いのであれば、四方曲げの形状ではなく、三方曲げの形状の製缶板金部品に設計変更することで、片面に400mm の面が無いため、800mm 面を通常の基本曲げ金型(長さ825mm)のみで加工することが可能になります。曲げ金型を特別な長さに変更する必要が無くなりますので、曲げ加工前段取りが軽減しますので、時間短縮・工数削減によるコストダウンが可能となります。

四方を同じ方向に折り曲げて箱型にする製缶板金部品においては、曲げ加工の干渉を考慮して金型を組み合わせる必要があります。1 つの面を曲げ無しに変更するだけで曲げ金型の段取り替えをなくすことができるため、工数削減によるコストダウンが可能となります。設計時には曲げ加工の段替えを考慮した設計を行うことがVA/VE に有効となります。