製缶板金加工.com

上場企業から品質優秀賞を受賞する企業が提供する、高品質・短納期の製缶板金加工品を提供

製缶板金加工.comは、製缶板金の設計・製作の専門サイトです。 Produced by 株式会社ミツヤ

製缶板金加工について

厚板でL型形状の製品を設計していますが、品質やコストを考えると溶接加工と曲げ加工のどちらがよいでしょうか?

<答え>

製缶板金加工.comでは薄板から厚板12tまでの加工を自社内でおこなっております。16t以上の厚板は鋼材の仕入先企業にて指定の寸法や加工をしたものを購入して製品を組立てています。

今回頂きましたご質問ですが、溶接加工が良いか、曲げ加工が良いかの判断は製作側で判断することが難しいです。製品を使用する部位などで、設計者に判断をしていただきたいとかんがえます。

加工方法による品質とコストの考え方ですが、溶接加工では、ある程度どの様な製品寸法でも対応が出来ますが、溶接方法(全溶接orタップ溶接)や仕上げ方法(溶接ビードを削るか、削らないか)などで品質とコストが変化します。溶接量が多ければ、熱による歪が多大となり、歪み除去に時間が掛かります。

曲げ加工ではL型の曲げ寸法、曲げ幅により、設備的に曲げ加工の可否が発生する為、製品寸法に制限が発生することがあります。見た目の品質や製作コストを考えると、曲げ加工のほうが断然良いと思われます。又、ひずみは小さいです。しかし、製品の使用部位によっては見た目の品質が必要でなく、強度的な品質を求められる時は、製作側では中々判断が難しいです。

曲げ加工品も見た目の品質は良いのですが、曲げ内側の材料が曲げ圧力で切断面の端面側へはみ出る為、寸法が若干違います。下記の写真は12tの厚板財を曲げ加工したものです。

厚板曲げ加工

厚板曲げ加工

厚板曲げ加工

厚板曲げ加工

厚板曲げ加工

端面はみ出し詳細

厚板曲げ加工

端面はみ出し詳細

厚板曲げ加工

裏から見た鍛面の変形

 

 

 

 

曲げ加工では材料の端面に変形が発生しています。基本的には薄板でも曲げ加工時には端面に若干の変形が発生していますが、上記の写真のように板厚が厚くなるほど顕著に現れます。

このように、溶接加工や曲げ加工どちらにも良い点や悪い点があります。最終的には製品を使用する部位による求められる品質などは設計者がご理解をされていると思いますので、設計者にご判断をしていただくことになります。

製缶板金加工.comでは当初案とVA案の比較見積や、品質の問題点を見極めてご提示をしておりますので、お気軽にご相談ください。