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製缶板金加工品における、オイルパン製作についての基礎知識

製缶板金の代表的な製品でもある、オイルパン製作の基礎知識についてご紹介します。

オイルパンは別名クーラントタンクとも呼ばれる液体を受けるお皿になります。オイルパンの代表的な製作方法は、製缶板金加工にて製作する方法とプレス加工にて製作する主に2つの方法があります。

プレス加工の特徴は、複雑な形状に対応が可能であり大量生産にも適している点になります。大量生産のため、プレス加工では金型が必要になり、小ロットの場合は一個あたりの製品コストは高くなります。プレス加工によるオイルパン製作は深絞り加工をするので、シワや割れ発生に注意する必要があります。他に特殊なケースとして削り出しでの製作もありますが、製缶加工やプレス加工に比べで大幅に手間がかかり、コストアップになってしまいます。

一方、製缶板金加工でのオイルパン製作の場合は、プレス加工に必要となる金型が不要のため低コストにて小ロットにも対応が出来、受注数量の融通が利くという利点もあります。その他、製缶板金加工の長所としては、薄板から厚板まで対応可能であるという点です。一般的にプレス加工にて対応が難しいとされている厚板でも、製缶板金加工であれば対応が可能です。

製缶板金加工のオイルパン製作加工工程は、設計・図面展開、せん断加工、タレパン加工、バーリングタップ加工、曲げ加工、溶接加工、仕上げ加工の順番で行われます。工程毎に図面との整合性を確認し、加工不良品や不適合品の発生を防止します。

設計・図面展開では、詳細設計(接合部の詳細化、加工法の決定)、組立て手順の計画、調整代の設計を行ってから実際の図面展開に入ります。詳細設計での歩留りの良否によって材料費コスト、製作コストが大きく変わるので、最適な歩留りとなるよう設計することがコストダウンに繋がります。

そして、全ての加工を行った後には出荷前検査を行ってから出荷となります。出荷前検査の項目としては寸法検査、員数検査、目視による外観検査などがありますが、オイルパンに代表される水漏れがないことが要求される製品であれば、欠陥(傷やクラック)、歪みの有無の確認が重要になってきます。歪みがある場合、応力が加わるとクラックが発生する可能性がありますので、溶接作業を伴う製缶板金加工の場合は歪みの確認は必須項目と言えます。

このように、工程毎の図面との整合性の確認だけではなく、出荷前にも製品の品質を確認し出荷を行っております。多重チェックを行うことで納入後の不具合を未然に防ぐことが出来るため、高品質な製品をお届けすることが可能になります。

製缶板金加工.comでは、お客様のご要望にあわせ、オイルパンに代表されるような製缶板金加工に関するさまざまな提案を行っております。設計段階からコストダウンに繋がる加工のし易い加工ポイントの立案、最適な必要精度、製缶の用途にあわせた最適な製作方法の提案などを実施しており、さらに、設計者の意図が加工者に伝わりやすい図面になるようなアドバイスもさせて頂いております。

詳細につきましては製缶板金加工.comにお気軽にご相談ください。