製缶板金加工において製品の名称は大変に重要です。Assyまでの一括発注を頂くと多くは全体の組図を添付していただける為に製品の使用方法などが理解しやすい為に、品質や精度を作業者が理解を深めて加工をすることができます。しかし、単品発注、部品発注の場合は、組図を頂くことが少ないために、図面の製品名称から製本の使用方法を考察することになる為に、時には溶接不足であったり、水漏れ、仕上げ不足、加工精度不良の不具合が発生することがあります。例えば『カバー』とだけあると、この製品には強度が必要なのか？水漏れを防がなくてはいけないのか？仕上げは美観重視か？内部用の部品の為に仕上げが不要か？等を名称だけから考察することになります。これが『内部カバー』　『マシン内LS用カバー』とあれば、水漏れは考えなくてもよく、仕上げは簡易で良いと判断できます。本文に書いた図面名称は本の一例ですが、他にも『ブラケット』や『支柱』など多くの簡易名称がありますので、出来れば設計の方には製缶板金加工の図面名称から製品が何処にどのように使用するのか考察しやすい名称を検討をしていただけると、加工不具合や、加工考察による時間の削減が可能となり、全工程によるコストダウンにもなります。