製缶板金加工.com

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製缶板金部品における軽量化と強度面を考慮した設計によるコストダウンのポイント

Before

図例のように製缶板金部品の軽量化を図る為に薄い板厚を使用した製品が多く設計されています。しかし、板厚が薄いために、裏面に補強材が多く組み込まれ、製缶板金部品自体の重量は結果として最初の構想段階よりも増加します。又、補強材の材料費や補強材の加工も必要となる為、加工費が増大します。さらに、補強材は溶接にて製缶板金部品本体に取付けるため、溶接痕が残り、削除作業・仕上げ作業が必要になるなど、多くのコストアップ要因が発生します。

コストダウン事例

After

設計の段階において、品質や性能・機能に問題が無ければ、製缶板金部品本体の板厚を1 段階あげる事により、補強材を減らす事が可能となります。その為、補強材の材料費や加工費が減り、溶接痕削除作業や仕上げ作業が軽減され、リードタイム短縮とコストダウンとなります。又、可能であれば、補強材を無くす事により、さらに大きな効果のVA/VE に繋がります。

製缶板金加工において、薄板により軽量化を図ることは多々ありますが、強度面とは背反関係にあるため、補強材を用いる必要がケースがあります。当事例においては、製缶板金部品本体を薄板にすることによって補強材が必要になっていますが、逆に板厚を上げて補強材を減らすことによりコストダウンとなります。製缶板金部品においては、軽量化と強度面のバランスを考えて設計を検討することがVA/VE において重要となります。