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製缶板金加工の曲げ端面に近い時の穴変形と穴変形を防止する方法の加工事例

製缶板金加工において、曲げ端面に丸穴やタップ穴が近い時、曲げ加工時に穴が変形することがあります。板材の最小曲げ寸法が決まっている為に、その寸法以下の部位は端面に材料が引っ張られるためです。

曲げ端面近接時の穴変形の加工事例

曲げ端面近接時の穴変形の加工事例

曲げ端面近接時の穴変形の加工事例

曲げ端面近接時の穴変形の加工事例

 

 

 

 

 

 

 

写真のような状態になると、穴は楕円形となり、又、上面には材料が突起します。いわゆる歪の発生となります。た部品を取り付けるとスキマが発生します。この歪を抑制する為には下記の写真のように曲げ端に切り込みを入れることで曲げ加工時の歪の発生を抑えることが可能です。

曲げ乾麺近接時の穴変形防止の加工事例

曲げ乾麺近接時の穴変形防止の加工事例(表)

曲げ乾麺近接時の穴変形防止の加工事例

曲げ乾麺近接時の穴変形防止の加工事例(裏)

 

 

 

 

 

 

 

難点は切込みがあるために外観が若干悪いということです。切込みを入れない加工は可能ですが、最初に小さい穴(φ1~φ2程)を開けて、曲げ加工後に、ボール盤などで手作業にて適正な穴加工をおこない、必要であればタップ加工を行うとなる為、コストアップの原因となります。手作業の穴加工やタップ加工となる為に材料に対して垂直に加工が出来ていない可能性もあります。

製缶板金加工品の設計者には上記の基礎知識を参考にしていただき、曲げ加工端面付近に穴加工をする場合は穴変形が発生し易く、穴変形の防止対策を知っていることにより、サプライヤーからの穴変形に対する対策などの問い合わせや、防止策によるコストの削減になることを踏まえて設計をしていただきたいです。

詳細な曲げ端面と穴位置寸法などについては製缶板金加工.comにご相談ください。