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製缶板金加工の手すり、梯子についての基礎知識

製缶板金加工の手すり、梯子についての基礎知識についてご紹介します。
手すりや梯子などの製缶板金加工品はフレーム、架台の付属品として取り付けられることが多くあります。特に工作機械や食品機器などの大型の産業用機械のフレームや架台にはメンテナンス用として梯子が取り付けられます。また、手摺りは安全性の確保のために梯子とセットで取り付けられる場合があります。これら産業用機械に取り付けられる製缶板金品の手すり、梯子は機械本体の設置環境によって使用される材質が決定され、取り付ける設置場所や作業者の安全性や作業の効率性を考慮しステップピッチも変わるので、オーダーメイド品として設計、製作される場合があります。
たとえば、手すりの部分を丸パイプとするか角パイプとするか、手すりの高さ、材質などを安全性を考慮して設計する必要があり、梯子はステップピッチや取り付け角度、ステップの材質などをその使用環境に合わせて、作業者に最も負担がかからず安全性の高い設計に変更する必要があります。

手すりは、架台、フレームや階段フロアなどの転落防止用として取り付けられます。手すりは素手で触ることが多いので、溶接ビードは全て削り仕上げを行い、作業員、メンテナンス員が素手で触っても危険が無いようにすることや、足元にもつま先止めを付けるなど、危険的要素を削減する工夫が必要です。
梯子の場合は、梯子のステップ部は安全靴などが油やクーラント液などの付着により滑らないようにエキスパンドメタルの踏み板にし、油やクーラント液がステップ部分に溜まらないようにするなどの工夫が必要です。また、安全性を高めるために、梯子のメインフレームには溝型鋼(チャンネル材)を使用、安全柵の取り付け、梯子の取り付け部には全溶接を行うなどの対策も考えられます。特に、振動の影響を受けやすい大型の工作機械などに取り付けられる梯子は、設計段階から作業者の安全性を十分に考慮しておく必要があります。
また、梯子と手すりを組み合わせて使用する場合には、手すりの突き出し部が危険にならないようにR曲げを行い、万一人がハシゴにぶつかっても安全なようにすることで安全性を確保することができます。

このように、メンテナンスを効率的、安全に行うため取り付けられる手すりや梯子には、作業性と安全性の両方を加味した設計が必要となります。さらに、設計者および加工者もその機械、装置がどのような環境で使用されるかを前提とした設計、材料選定、取り付けを行うことが重要となります。

製缶板金加工.comでは、手すり、梯子などの安全性が求められる製缶板金加工製品の製作も得意としており、お客様の使用環境に合わせてオーダーメイドにて製作しております。
詳細につきましては製缶板金加工.comにお気軽にご相談ください。