製缶板金加工.com

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鋼材使用から薄板鋼板への変更による工数削減②

Before

電機配線用ダクトを想定した上図のような製缶板金部品は、鋼材の角パイプを使用しているため、タップ加工を人の手作業にて行なう必要があり、レーザー加工機を用いて基準出しを行ないながらの作業となるため加工時間が長くなります。例えば、レーザーの基準出し用光線を使って部材の平行(水平)確認後に、四角穴・タップ下穴を加工し、その後部材をレーザ加工機から下ろし、手作業にてタップ加工をするなどです。加工時間と精度調整の側面から製缶板金加工としてはコスト高の設計といえます。

コストダウン事例

After

鋼材の角パイプを使用するのではなく、上図のように鋼板の曲げ材を使用した製缶板金加工へ設計変更すると、9mm 材以外は薄板の加工となる為、機械によるタップ加工が可能となります。したがって、人の手による作業は曲げと溶接だけとなる為、工数を削減でき、より高精度な製缶板金部品を製作することが可能となります。また、上図のように互いに凹凸を付けて9mm 材の中に入れ込む構造とすることで、位置出しの調整工数が削減でき更なるコストダウンとなります。

鋼材の角パイプにタップ加工をする必要がある製缶板金部品においては、基準出しをしながらの手作業になることが多く、タップ加工に手間がかかります。これを鋼板の曲げ材に代用することができれば、機械によるタップ加工が可能となり、精度が高まり尚且つ工数削減によるコストダウンを図ることができます。