製缶板金加工のVA/VE(コストダウン)を考えるにおいて基本的な考え方は
☆加工前の段取り作業、手作業を削減する
A、材料の種類を増やさない
1、抜き加工において、鋼板材種類分の材料交換作業が必要
2、曲げ加工において、鋼板材の板厚に応じた曲げ金型(下型)の交換作業が必要
3、溶接加工において、板厚が違う材料の溶接をすると、厚板の溶かし込を十分にするので薄板に熱が伝わり過ぎて歪が発生する為、薄板の歪取作業が必要
B、型鋼材(アングルや角パイプ)の代わりに、鋼板材にて曲げ加工などにて対応する
1、型鋼材切断機の切断精度は高くない
2、型鋼材切断機を稼動させる為に、他の加工機の稼動を止める必要がある
3、型鋼材に穴やタップ、切りかけなどが必要な場合、手作業となる為に精度が不安定
4、型鋼材に穴やタップ、切りかけなどが必要な場合、形状によってはレーザ加工機などにて加工できる場合があるが、加工機と材料の原点設定は手と目による確認作業にて行う為に時間が掛かる
5、場合によっては機械加工へと作業を移行させる為、コストアップとなる
以上のような基礎知識としての基本AとBを踏まえた設計を行っていただけると、製品のコストが必要以上に上がることを防ぐことができます。
製缶板金加工.comでは材料種類の削減や型鋼材を鋼板曲げ加工材への変更などのVA/VE提案を積極的に行っております。又、ご要望があれば、当初案の見積と、VA/VE案の見積を作成し、お客様に見積差を確認をしていただいております。
VA/VE案のご要望や、対比用の見積、その他の詳細については、製缶板金加工.comにお気軽にご相談ください。