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VA/VEの基本的考え方 その4

製缶板金加工のVA/VE(コストダウン)を考えるにおいて基本的考え方 その4です。

☆2次的加工を削減する

2次的な加工とは曲げや溶接加工後に手作業で加工を追加、再加工することを言います。

1、2枚の板(材料)を張り合わせ、タップ穴を貫通させる加工

タップ穴を貫通させてタップ山を稼ぎ、タップ穴の強度を高めることは理解できます。又、製品が小さなものであればボール盤などによる加工で製品とに対してタップが垂直に加工をすることが出来ますが、大きな製品であるとタップレンチなどによる手作業に加工となる為に製品とタップ穴の垂直精度が低下します。

VA/VE(コストダウン)としては部品取り付け面の板の厚みを厚くし、裏面の板には逃がし穴加工をすることで、タップ穴は抜き加工時に加工されるために手作業による加工が削減されます。

 

2、曲げ加工寸法が図面寸法では短すぎて曲がらない為、曲がる寸法にて曲げ加工後、図面寸法に切断する加工

曲げ加工後に図面寸法への切断加工を行うと、切断面の仕上げ作業が必要となり、品質低下となります。

VA/VE(コストダウン)としては、曲げ加工寸法は材料の板厚により、曲がる最低寸法の厳守が基本となります。出来れば、最低寸法+1mmとした設計をしていただけると、高精度な製品となります。材料による曲げ寸法は製缶板金加工.comにお気軽にご相談ください。

 

3、取付ボルトを埋め込む為のザグリ加工

通常、ザグリ加工は機械加工となります。小さな穴のザグリ加工の場合は手作業(ボール盤などを使用して)で加工が出来ますが、手作業の加工は工数が増大し、又、品質の低下の原因となります。

VA/VE(コストダウン)としては、製品の使用する板厚にもよりますが、低頭ボルト(極低頭ボルト)を使用した製品へと仕様変更をしていただくと、板厚によるザグリ穴となる為に、2枚の板を張り合わせることで構成が可能となります。このザグリ加工には様々な条件があり、全てのザグリ加工に対してのVA/VE案となることではありませんが、製缶板金加工.comでは簡易な部品に対してVA/VE提案を行い、お客様に喜ばれています。

 

上記の3案は全てのものづくりに反映するようなVA/VE(コストダウン)案ではありませんが、設計される方には是非知っていただきたい知識であります。

製缶板金加工.comでは基礎知識をもとに上記の3案のようなVA/VE提案を積極的に行っております。又、ご要望があれば、当初案の見積と、VA/VE案の見積を作成し、お客様に見積差を確認をしていただいております。

VA/VE案のご要望や、対比用の見積、その他の詳細については、製缶板金加工.comにお気軽にご相談ください。