架台とは、取り付けるものを支えるための台のことを指します。例えば、鉄道や産業用機械、太陽光パネルなどを支えています。使用されている業界は多岐に渡りますが、それぞれの業界で求められている機能・特性が異なります。本基礎知識では、架台の使用される各業界と求められる機能・特性について簡単にまとめます。
○鉄道 業界
鉄道業界では車両メンテナンス時は、車両を吊り上げベース架台の上に置きメンテナンスを行います。そのため鉄道業界で使用される架台は、数トンを超える鉄道車両の自重を支える必要があるため、強度が求められます。強度を上げる方法は数通りありますが、その一つとして板厚アップがあります。実際に、製缶板金加工.comでも鉄道業界向けに板厚100tの架台を製造したこともあります。
○工作機械、半導体製造装置、産業用機械
工作機械や半導体製造装置などの産業用機械では、それら機械のベースとなる場合が多いです。そのため、鉄道業界と同様に強度が必要となってきます。さらに、強度だけではなく、平行度や直角度などの精度が必要です。架台の平行度・直角度を出すには、特に溶接工程に技術が必要です、
○食品
食品業界で使用される架台は、防食性が必要となります。一般的に食品業界で納められる製品は防食性が必要な上に、メッキ等がはがれて食品の中に混入するのを避けるために、ステンレスが用いられることが多いです。しかし、食品にふれないようなライン構造であれば鉄材から架台を製造しメッキ+塗装で代替することが可能で、こちらの方がコストを抑える事ができます。
○太陽光
太陽光パネルを設置するための架台ですが、一般的に高さ・強度・耐食性が求められます。また太陽光架台は発電効率に影響するため平行度も要求されます。