架台の中でも、例えば鉄道や工作機械、太陽光パネルなどの重量物を支えるために用いられる架台は、強度が要求されます。高強度の架台製作に於ける設計・製作のポイントを紹介いたします。
○厚板を使用する
高強度な架台を製作するためには、使用する金属板の板厚を厚くすれば強度アップすることが出来ます。一般的に強度が要求されないような架台に関しては6tの板材が用いられることが多いです。しかし、産業用機械向けなどの架台は18tや22t、30tなどの厚板が用いられます。また、鉄道業界向けのベース架台のように非常に重いものを支えるには100tの板厚が用いられることがあります。
厚板の板金加工は一般的に難易度が高くなります。例えば、曲げ加工は板厚が厚いほど曲げ割れが生じやすいというデータがあります。そのため高強度の架台製作には高い技術力が必要となります。製缶板金加工.comでは例えば板厚30tの架台や板厚100tの架台など厚板架台の製作事例が豊富にございます。詳しくは製品事例をご覧ください。
○全周溶接を行う
架台製作には溶接工程は欠かすことができません。一般的には、コストの観点で全周溶接は敬遠され、スポッド溶接に変更することが多いのですが、高強度架台に関してはその逆で、全周溶接を行うことで板材同士を強固に接合することが出来ます。但し、熱歪みの影響が大きく精度が出づらいため、使用される業界によって適切な溶接法を選択する必要があります。工作機械架台や太陽光架台など精度も要求される場合は、他の方法にて強度アップを図るのが適切です。
○立木の数を増やす
前述の太陽光架台など全周溶接が不適な架台の場合は立木の数を増やすことで強度アップをはかることが出来ます。架台として機能を持たすには最低4本の立木が必要となります。さらに強度を上げる場合には、例えば立木の数を6本や9本など数を増やすことで各立木にかかる圧力が分散され強度アップとなります。製缶板金加工.comには実際に立木の数を増やした高強度架台の製作実績も持っています。
高強度架台のポイントは上記の通り(1)厚板の使用 (2)全周溶接 (3)立木の数アップ 3つが挙げられます。各架台の要求される仕様に合わせて適切な方法で強度アップを図ることが設計者には求められます。製缶板金加工.comでは太陽光架台や工作機械向け架台、鉄道向け架台などの高強度架台に関してお困りごとに関する技術相談にも対応しています。お困りの方は是非ご連絡ください。