近年、多くの製造メーカーで3D設計が行われています。製缶板金加工.comを運営している株式会社ミツヤにおいてもソリッドワークスにて3D設計しています。3D設計の良いところは形状が誰にでも判り易いことではないでしょうか。ソリッドワークスの中の画面上でくるくる回って外観を見ることが出来ますし、断面も容易に縦方向や横方向を見ることができます。非常に便利です。
製缶板金加工品の形状が以前よりも複雑になってきているように思います。言い代えれば、最近の製缶板金加工品は非常に凝っているともいえます。製缶板金加工品の大型化に伴い、一つの加工品に機能を多く持たせる為に、1つの加工品の部品点数が多くなり、複雑な部品が高精度に配置される傾向にあります。現場の技術者としては非常にやりがいがありますが、如何に小工数、低コストで作るのかがポイントになります。実際に製缶板金加工を社内で行っている弊社の設計者でも、必要以上に高精度で複雑な形状の設計になってしまうことが稀にあります。
最近では簡易な形状の図面がずいぶん減ってしまったように思います。昔はドラフターによる手書き図面であったから、如何に簡易に図面を書けるかを毎日のように考えていました。例えば、『如何に早く図面が書けるか』、『如何に判りやすい図面が書けるか』、であったから、必然的に設計段階からコストダウンを行った設計になっていました。3D設計になった今では複雑な設計も比較的簡単に出来るようになっていますが、設計段階からのコストダウンを考えた設計を忘れないようにしていきたいです。