製缶板金品の中でも、架台・フレームをはじめ、オイルパンやダクト、シュートなどは溶接組み立てや、ボルト・ネジによる組み立て作業が必要となります。
架台・フレームのような強度が非常に求められる製缶板金品の場合には、強度を加味したうえで溶接組み立てから、ネジやボルトでの締結組み立てに変更するなど、溶接作業を削減することで工数を減らし、コストダウンを行うことが可能となります。また、架台・フレームは溶接作業を少なくすることで、溶接によって発生する歪み取りの工程も少なくなります。これは架台・フレームの製作コストダウンだけではなく、生産リードタイムの短縮にもなります。
また、オイルパンやダクト、シュートのような製缶板金品を溶接にて組み立てる場合には、極力、溶接個所を少なくすることでコストダウンとなります。しかし、オイルパンやダクト、シュートのように、漏れが発生してはいけないものについては、溶接個所の削減には限界があります。そこで、すべての製缶板金部品を溶接にて組み立てるのではなく、あらかじめ曲げを行い製作した部品ごとをそれぞれ溶接にて組み立てるなど、工法転換による溶接個所削減によってコストダウンが可能です。
このように、組み立てが必要となる製缶板金品は、如何にして溶接個所を少なくするか、という視点がコストダウン実現には必要となります。設計段階より、製缶板金品の使用目的と必要強度を考慮することで、適切な組み立て方法を選択することが可能となります。
架台・フレームも、大型のものになれば組み立てのコストが大きく製品コストに影響するだけでなく、輸送費の削減もコストダウンの1つとなります。特に大型の架台・フレーム、梯子などの据え付けが必要となるような製缶板金品は、組み上げた状態にて運送すると、輸送コストがかかりすぎる場合があります。機構上、問題がないのであれば、組み立て検査後に、製缶板金品を分割して輸送することでコストダウンを行うことができます。
>> 大型製缶板金部品の別体化による運搬コストの削減事例はこちら
製缶板金加工.comでは、組み立てを伴う製缶板金加工製品の製作を得意としており、設計・開発段階からのコストダウン、納期短縮などのVA・VE提案を行っております。架台・フレームやオイルパン、ダクト、シュートなど、溶接やボルト・ネジ締結による組み立てが必要な製缶板金品を如何にして高品質を維持し、コストダウンを実現できるか、その製作方法、輸送方法を含めてアドバイスさせて頂いています。
また、機械加工が必要となる板金加工部品も含めた製缶板金ユニット品の設計、製作も行っています。
詳細につきましては製缶板金加工.comにお気軽にご相談ください。