Before
プレートに既製品の角パイプを溶接する製缶板金部品の場合、角パイプのＲ形状部分の溶接は一般的な板材同士の溶接よりも高い難易度の溶接となります。多量の溶接熱の影響のためにプレートの裏側部分が角パイプのR に引っ張られ、形状に歪みが生じ易くなります。歪みが部品に発生するとその修正のために工数が必要となり、加工コストアップの原因となってしまいます。
コストダウン事例
After
角パイプの代わりに、板材の曲げ加工で製作したコの字形部品を用いる設計に変更することによって、溶接熱を避けることが可能になります。この設計変更により溶接時に熱がプレートに集中するのを防ぐことができ、形状歪み等のために必要だった修正工程を省略でき、コストダウンにつながります。
製缶板金部品は、形状・構造によっては溶接時に歪みが発生し易いものがあります。特に角部分にＲ形状を持つパイプ部品では歪みが生じやすく、修正を含めて加工コストが高くなるため、板金曲げ部品による代替がコストを抑えるために有効な設計となります。