Before
板金部品の設計において、上図のように板金材料の規格を考慮した設計が行われた図面があります。具体的には、幅2440mm を必要とする板金部品において、材料規格サイズが2420mm であるため別体構造を採用し2 つの板金部品を溶接する手法を取った部品がありますが、このような溶接を行った場合一般に精度と形状、および強度において劣ることがあります。
コストダウン事例
After
板金部品の材料取りを工夫することで、高精度化、強度向上を実現することができます。具体的には材料を斜めにレーザー加工により抜き取ることで、長さ2420 mmの材料から2440mmの板金部品を確保することができ、また溶接肯定を省くことでトータルコストダウンが可能です。
一般には流通している材料規格サイズに沿った設計を行うことでリードタイムの短縮や調達コストダウンを行うことができますが、規格サイズを超えるサイズの板金部品を規格サイズ内で別体化で作り、溶接により接合している場合、材料取りを工夫することで高精度化、コストダウンを実現できるケースがあります。